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Past Exhibition

Tomokazu Matsuyama Between the Polar 極の間に

24 February - 25 March, 2007

Venue : TSCA Kashiwa

  • installation view at TSCA (Kashiwa), 2007

  • installation view at TSCA (Kashiwa), 2007

  • installation view at TSCA (Kashiwa), 2007

  • installation view at TSCA (Kashiwa), 2007

  • installation view at TSCA (Kashiwa), 2007

  • installation view at TSCA (Kashiwa), 2007


松山智一は、NY在住の新鋭アーティストです。
1976年飛騨高山生まれ、東京出身。現在はアメリカ・ニューヨーク州ブルックリン市在住。幼少の時期から父が聖書学を学ぶため、家族で渡米。中学時代に日本に帰国し、上智大学経済学部在籍中から制作を始め、卒業後の2001年に再び渡米しNYプラットインスティテュート美術大学院へ進んだ後、ブルックリンにスタジオを構えています。
特徴的なレイヤードにより生み出される繊細なマチエールは作品を間近で目にするほどに際立ち、日本美術に通低する感性を追求する造形姿勢と、グローバルに開放された感覚から生み出される絵画空間は、現在の日本人作家では稀になってしまった、おおらかなストロークで、一見した独自性を鮮やかに放っています。
ライアン・マクギネス、バリー・マギー、Dzineを代表とするストリート、ユースカルチャー、ファインアートを包括し俯瞰的に捉えることができ、その装飾性や、背景にある身体性がコンテンポラリーアートへの新しい系譜とされる一連のアーティストの一人であることも特徴です。
近年の作品はMatzu-MTPのコードネームで培われたグラフィティワークを昇華させ、そのフィールドを超えた解釈を要する領域へと可能性の拡大をみせており、美術館・大学からキュレーターや学識者のスタジオビジットが度重なる他、今年に入りアップされた作家のウェブサイトの影響でコレクターからのコンタクトも急増、世界的に著名な美術評論家のホーランド・コッター氏もニューヨークタイムズ紙で紹介するなど、集中する高い評価から、作品の背景に何らかの重要性が見出されていることが窺えます。
その活躍としては、2003年には東洋芸術の権威でもあるNYのアジアン・アメリカン・アートセンターの要請により招待作家としてレクチャーさらに展覧会を開催、アメリカ東海岸で最も大規模な芸術祭ブルックリンDUMBOアートフェスティバルにおいても招待を受けてライブペインティングのプロジェクトを発表しました。その他にも、活動は多岐にわたっており、リーバイスやNikeとのコミッションワーク、2004年に自身がNYでキュレーションした「The Shift Exhibition」は初日に数千人を呼ぶ企画展となりました。
松山は制作にあたり次のような趣旨で述べています。「Bi-polar(両極)に定義付けられた物、例えば、東洋と西洋、古代と現代、日本美術における日常性と装飾性 、現代美術の無二独創感と論理感など様々な極の中の『共感』を見出し、つじつまが合わないはずのふたつを一つにすることにとてもワクワクする。これは自分がまったく異なる場所や環境で育ったことも少なからず影響しているかもしれないが、そういうのをさらっと、ナチュラルなカオスとして、自分の感覚をもってとらえられている。」
実際に松山の作品は、具象と抽象、気色と文様、彩度と明度、混沌と秩序など絵画における境界面を可塑的にしようとするメディテーションに溢れ、来るべき美術の新しい知覚へ踏み込んでいます。ただし、領域横断的でありながらも、決してコスモポリタンの単なるミクスチャーに終始することなく、知性に満ちたリカーシブな独特のバランス感覚をもって鑑賞者を魅了します。

Artist Profile

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