石井琢郎は1979年長崎生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程修了。彫刻研究領域在学中から一貫して、石彫の大作を中心とした制約の多い素材の表現に挑み続けてきた若手でも貴重な存在です。
この度の展示は、9月までさいたま市プラザノースで公開されていた石井の作品を巡回し、体感的な空間として再構成を試みています。
透き通る樹脂と石・石膏による新作彫刻、博士展でも評価の高かった高さ2.7m・奥行き3.5mの石膏の大作を含む8点をご覧いただけます。石井の作品群から感じ取れる自然誌的なアプローチと現代性が、これからを予見する機会になれば幸いです。
石井 琢郎
プロフィール
1979 長崎生まれ
2004 東京藝術大学美術学部彫刻科 卒業
2006 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
2009 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻彫刻研究領域 修了
主な個展
2010 “Viewpoints into the substance” タクロウソメヤコンテンポラリーアート
(東京)
さいたま市プラザノース (埼玉)
2007 ギャラリー山口 (東京)
2006 “形と周辺” GALERIE SOL (東京)
主な展覧会
2009 “MEMENT VIVERE / MEMENT PHANTASMA イキテルキオク/マボロシノ
キオク”
在日フランス大使館旧庁舎解体前プロジェクトNo man’s land 参加 (東京)
2008 “博士展” 東京藝術大学大学美術館 (東京)
2005 “未来は今日から” (韓国 ヤンピョン)
“UPRISE ‒ 彫刻における現代への視座” 上野の森美術館EXTRA (東京)
2003 “Contemporary is temporary” Moritake Art Contemporaneouse (長崎)
2002 “何処 其処 其れ” Moritake Art Contemporaneouse (長崎)
2001 Moritake Art Contemporaneouse (長崎)
主なコレクション
東京藝術大学大学美術館
受賞歴
2009 野村賞
2006 北ビワコ現代美術賞 優秀賞
2002 久米桂一郎賞