Close
Past Exhibition

Yoshitaka Yazu umbra

4 February - 12 March, 2011

Venue : TSCA Tokyo

  • installation view at TSCA, 2011

  • “Katsina -beast-”, 2011, H2050 x W2400 x D2500 mm, FRP, Wood, Bulb, Acrylic board, Linen fiber and others

  • “Unknown Planet #01″, 2011, 1800 mm dia., Lacquer on wood panel

  • “umbra” installation view at TSCA, photo by Takumi Ota, 2011, variable size, PC,3D projector,3D glasses, Collaborated with Tomohiro Okita

  • “Unknown Grid #01″, 2011 キャンバス, ラッカー Lacquer on canvas   H220 x W280 mm each


この度Takuro Someya Contemporary Art では矢津吉隆個展「umbra」を開催いたします。

矢津吉隆は1980年大阪生まれ。2004年に京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業。在学中よりアーティストグループAntennaの中心メンバーとして活動。作品の企画から映像、立体造形、絵画と様々な領域で活動に携わる。2007年にAntennaを脱退し、同年9月の個展「宇宙 儀式 家」で個人活動を開始。人種や民族を越えて人間に共通する”神を感じる感覚”を主題に、立体・絵画・写真・インスタレーションなど様々な媒体を用い、現代 におけるコモンセンス(共通感覚)としての”神”の表現を試みています。主な展覧会に「Holy and Common」/TSCA ,「THE CORONA」/アートスペース虹 等。

2007年以降、東京での活動はもちろんの事、ベースを置く京都にて積極的に展覧会へ参加しています。矢津は白や黒、光と影、有と無など相対的する2極の中間領域に無限の可能性がある事を示唆するような作品を制作。矢津の作品からは、あいまいな物事やその言葉、言葉を発する人間との間にもその都度ギャップは広がりつつあり、誤解を理解と認識している事をむしろ前向きな姿勢で捉えさせようとする意図が伺えます。実際に言葉を発する事がなくとも、私たちが日常的に利用しているメールでは誤差は頻繁に発生している事で、受け取ったメッセージを完全に理解した事を相手に伝える為には、完全に同じ事を伝え返す事が最良の手段ではあります。ですが、作中にある、あいまいな”分からない何者か”を理解し、伝えるために私たち人間は、宗教や妖精、怪物や幽霊という形を与えようとしてきました。この流れは、科学や哲学、数学などの世界理解と手段とは違いますが、新機軸となっている事は確かです。

矢津吉隆ステートメントより

今回の展覧会では、前回TSCA, Tokyoで行われた”umbra”のプレ展覧会で発表した、平面シリーズの”unknown “に加えて、大喜多智裕との共作映像作品”umbra”を発表いたします。作家自身初の試みとなる3DCG映像の中では普段何気なく目にしているイメージがフェイクとして登場します。CGの数式によって成り立った世界は一見完全に制御された世界のようですが、それを体験する人間を通過することでモチーフの持つアニミズム性によって制御不能な未知の世界を生み出しています。最新の3D立体映像技術によって何もない展示空間に突如として現れた、空中を浮遊する謎の構造物。ステレオスコピックに加工された映像は人間の視錯覚によって存在、不在の中間領域を認知可能な状態として提示します。この映像作品のビジュアルからも伺えるように、彼のモチーフとして扱われる有機的な素材は、人々が遥か昔から自らの生活に取り込んでいた祈祷の儀式に用いられたものを連想させます。それは、宗教が日本の現代社会において私たちの生活に大きな影響を与えなくなった今でも、根底の部分に根付いている歴史的背景を思い起こさせてくれます。

帰納と演繹の間で前駆し答えを持たないアートというジャンルから、”何ものか”を表現し続ける矢津の新作を、この機会に是非ご高覧ください。

Artist Profile

scroll to top