飯田竜太は、1981年静岡生まれ、日本大学芸術学部美術学科彫刻在学中「第22回グラフィック一坪展」グランプリ受賞、その他、北野財団教育復興彫刻奨学生受賞など数々の賞を受賞。2007年個展「Fact of Accumulation 07」(graf media gm、大阪)、個展「oratorical inventory -雄弁の目録-」(Bunkamura Gallery Arts & Crafts / Gallery+、東京)など着実に話題を呼ぶ展示を重ねる中、2008年田中義久(グラフィックデザイナー)とのアーティストユニットNerhol(ネルホル)として初個展(CALM & PUNK GALLERY、東京)を開催し、更に活動の幅を広げています。飯田竜太は、個人としての表現と積極的に他者、他分野と関わり創り出す表現の間を行き来し、常に新たな方向性を模索しています。
情報としての意味と物体としての意味を持ったモノ。
行為が直接的な欲望につながるモノ。
身近にあり、誰もが手にするもの。
飯田は、日常にある紙や本をマテリアルとして用い、彫刻などの手法で作品を制作しています。本の持つ雰囲気や厚みなどの資質や、「開いて読む」という普遍にも思える行為から、文字や文を解き放つ飯田のアプローチは、「本」や「文字本来の持つ情報」に対する私たちの既成概念を根底から変えてしまいます。